それから、映画館やイベントなどに参加して


沢山アカデミー賞のお祝いの言葉をもらったり


日本のファンの方と交流が出来た。




そして、事件は起こった。





週刊誌に




熱愛スクープ




トーマスと山本晴の真剣交際




という記事が載った。




そんなわけない。



明日が丸一日、
日本で自由に過ごせるようにもらえた日。



今日は、映画の吹き替えをした人と一緒に映画の宣伝をするイベントだった。






イベントは順調に進み、


イベントが終わると報道陣の人たちから



「晴さん、トーマスさん!

付き合ってるんですか?」


と沢山の質問をくらった。




違います!



と否定しようとしたとき



「晴は私の大切な人だ」



と私をまた、引き寄せた。



私は、



えっ?



と動揺しつつ、ちゃんと言わないと!って思った。




「違います!トーマスは嘘を言っているんです」



と言うとトーマスは



「照れ屋さんなんです」


と言い私の頭を撫でていた。



やめてください!


と払おうとしたけれど



舞台袖で私のマネージャーさんが

受け入れろ!


という怖い目で私を見てきた。






そう、うちの会社は、


私とトーマスの熱愛には大賛成なのだ。




私はそのときは、受け入れるしかなかった。


映画の宣伝だと思えば




と自分の心に嘘をついた。