葉山 波美に久しぶりに会った。



「ひさしぶりー」



「ひさしぶり、波美!」




「まさか卒業式でひさしぶり


なんていうなんて思わなかったよ!」



「ごめんね、アメリカに行く準備とか


しててなかなか学校に


行けなかったんだ」




「わかってるよ!


ちゃんと日本アカデミー賞も見てたし」




「ありがとう!」



「でも、いよいよ卒業だね〜」



「うん、波美は、卒業したあと


どうするの?」



「え、私?


大学に行くんだ!


マネージャー目指すの!!」



「え??


波美は、モデルだよね?」



「うん、そうなんだけど来月に


モデルをやめることにしたんだ。



私は、表舞台に出るより裏で支えたいな


って思って。」



「そうなんだ」



「あのね、


図々しいお願い?なんだけど…」



「うん、何?」



「私の夢が晴のマネージャーになること


って私の中だけで思ってたんだけど


目指していいかな?」



「いいよ!もちろん。


波美がマネージャーやってくれたら



私も嬉しいしなんでも任せられそう!」



「ありがとう!!」



「じゃあ、私がアメリカから帰って


くるのが先か



波美が私の事務所でマネージャーに


なるか勝負だね!」



「そうだね!


あ、それと報告していい?」



「え?


うん、いいよ。」



波美が顔を赤らめながら話しはじめた



「あのね、私付き合うことになった!」



「え??誰と??」



「…奏太くん」



「えーー!

あの奏太くんだよね?」



「うん、あのMIXの奏太くん」



「私、昨日はじめて会ったんだけど


いい人だね、奏太くん。」



「うん、そうなんだ



実はね、

私、初めは大翔くんが好きだったの」



「え、そうだったの?」



「うん、でも告白して


好きな人がいるって振られてそれを


慰めてくれたのが奏太くんだったの」



「そうだったんだ…でもおめでとう!」



「ありがとう!


晴は、付き合ってないの?」



「え?付き合ってないよ」



「そうなんだ、まだなのか…」



「え?待ってどういうこと?」



「へぇーあの人とまだ


付き合ってないのか…」



「え、何?波美は私が将来付き合う人


が誰かわかるの?」



「うん!」



「えー!


だれ?教えて!!」



「それは、教えられないな!」



「でも、なんで分かるの?



波美ちゃん未来が分かる


能力とかあるの?」




「ないよ。



でも、わかるもん」



「なんでー!」



「言わない。


あ、卒業式はじまるよ。



そろそろ移動しないと」



「…わかった」