『では、喜びの言葉をマイクに


お願いします。』



司会の人に言われ





一歩、一歩をゆっくりと歩き




マイクの前にたった。





「まず、私をこの場に立たせてくれた



この冬の間という映画に関わって



くださったみなさん、



そして、私を主演女優賞の大賞に



選んでいただいたみなさん




今まで応援してくれたファンのみなさん





本当にありがとうございました。





まさか、自分がこんな場に立たせて



いただけるなんて夢にも思わなくて




今でも私が見ているこの景色は



夢なんじゃないかな?と思います。





こんなおめでたいときに



こんな話をするのはどうかと思うん


ですが、



私の話を少しでいいので聞いてください












私は、今月で高校を卒業する歳に

なりました。





私の今の高校の生活は仕事が



ほとんどでなかなか学校に行けなくて




行事にも参加できなくて



青春ぽいこともできなかったな



と思います。




でも、無事高校も卒業できそうです。




それが1番の後押ししてくれた



ことでもありますが




この主演女優賞をもらえると聞いた時



私の心の中である思いが出てきました。





それは、




アメリカで女優としてやってみたい





その思いでした。




事務所と相談した結果




この主演女優賞の大賞になったら



アメリカに行く。




そういう約束をし




今、ここにたっています。





私は、自分の実力を



日本だけでなく世界で試したいと



思いました。





自分の中で納得ができたら



日本に戻ってこようと思います。





なので、それまでみなさん



待っていてください。





時間をくださって

ありがとうございます」




そう、司会の人に言って私は



もとのいた場所に戻った。