そう言うと、自然と視界が涙でぼやけた。


「朱里ちゃん……」


優也さんが少し目を見開き、そしてまたほほ笑んでくれた。


「あたしと……付き合ってください……」


人生で初めての告白だった。


翔吾の時は自然な雰囲気で付き合い始めたから、どちらから告白したというようなことがなかった。


初めての告白は心臓がドキドキして今にも張り裂けてしまいそうだった。


答えはほぼわかっているのに、告白するのはこんなにも緊張するものなのだと理解した。


「もちろん」


優也さんも頬を染めてそう答えた。


「必ず、奴隷を5人用意して2人で助かろう」


そう言い、あたしたちはキスをしたのだった。