絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②

「……翔吾には翔吾の理由があったんだと思う。だから、そんな言い方しないで」


あたしがそう言うと、彩美は「そっか……そうだよね。ごめん」と、つらそうな表情になった。


「朱里って優しいよね。捨てられたかもしれない相手をかばうなんて」


公恵が肩をすくめてそう言った。


「そんな言い方ないでしょ!?」


彩美がすぐに公恵を止めた。


だけど、あたしは冷静だった。


翔吾はあたしを捨てたりなんてしていない。


むしろ、その逆だ。


あたしを守るために、いなくなってしまったんだ。


「もう、この話はやめよう? せっかくの楽しい時間が台無しになっちゃう」


あたしは極力明るい口調でそう言ったのだった。