絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②

先生がホームルームをしている間、あたしの視線は公恵へと向けられていた。


公恵は机の上に鏡を出しっぱなしにしていて、常に髪型やメイクを気にしている。


それはもうクラスの景色の一部になってしまっていて、先生は注意することすら忘れているようだ。


公恵は時折欠伸をして、窓の外を見る。


そのつまらなそうな表情はホームルームが終わると途端に明るくなった。


仲のいい友人たちの中心になり、ファッション誌を広げてなにやら大きな声で会話している。


「なに見てるの?」


彩美にそう言われハッと我に返った。


「な、なんでもないよ」


あたしは慌てて笑顔になる。


「本当? 正木さんの持ってる雑誌に興味ありそうな顔してたけど?」


正直、公恵の持っている雑誌がなんなのかも知らない。


でも……これは使えるかもしれない。


そう思ったあたしはすぐに行動に移した。