絶叫脱出ゲーム~奴隷部屋カラ今スグ逃ゲロ~②

睡眠薬の準備と、部屋の掃除。


できるだけ家族や友人と一緒に過ごす事に時間を使っていた。


「また忘れたの? 先週あたりから急に課題忘れが多くなったよね?」


彩美が心配そうにあたしの顔を覗き込んでくる。


「う、うん……なんだか体調がよくなくて」


あたしはひきつった笑顔を浮かべる。


「仕方ないなぁ。あたしの写す?」


「うん。ごめんね、彩美」


本当は今日の課題だってどうでもよかった。


彩美にプリントを貸してもらって写す時間があれば、公恵の行動を見ていたかった。


でも、妙な行動は避けなければ警戒されてしまう。


できるだけ自然に、いつも通りにしていなければ。


プリントを写し終えるとほぼ同時に担任教師が入ってきた。


「ありがとう、彩美」


こそっとそう言い、あたしの前の席の彩美にプリントを返した。


これで課題などという無駄なものを気にする必要はなくなった。


プリントは後ろの席から集められて、あたしの手元からはあっという間になくなった。