銀色の彼




どこから?


重い体を引きずってベッドから抜け出して、部屋を出ると、下に続く階段がすぐに目に飛び込んだ。



そこからたくさんの騒ぎ声が聞こえる。



なんで私、こんなとこにいるんだ?

眠っていた間に何があったんだろう?



眉間を寄せながら、騒ぎが起こる下の階へ降りると、飛び込んできた光景に目を見開いた。



生活ができそうなぐらい整った部屋。

でも、その部屋の床に飛び散っているのは、たくさんのガラスの破片。


そのガラスの破片の上で揉めている男が数人。


暴れている1人の男を他の男達が必死に止めている。



その光景に驚いたのは確かだ。でも、何より、



「樹里…」



いつもの優しい笑みなんかどこにもなく、怒りで我を失ったかのように近くにある物を蹴って、殴って、怒声を上げる樹里に目を見開く。


それを必死に後ろから抑えている数人の男達の中には岳さんがいた。