銀色の彼




「……許さ……やる!」


「落ちつけ!……ん…だろ!」



……何?誰か叫んでる?




ガシャーン!!




何かが割れる音が耳をつん裂いて、重かった瞼を上げる。



目に映ったのはコンクリートの天井。


ここ、どこ…?




のそりと横になっていた体を上げると、ポトリと額から何かが落ちた。


タオルだ。濡れてる。


チラッと横を見ると、テーブルの上に水が入った洗面器と体温計。



そういえば、私、熱出てたんだっけ。


自覚したらしたでまた怠さが戻ってきた。



意識を失う直前、樹里が来たと思って安心したら寝てしまったんだ。


あれ?でも、樹里って私のこと真白、なんて呼んでた?



疑問に思っていると、またパリン!!と何かが割れる音がした。