2人を見送ってトボトボとリビングのドアを開ける。
目に飛び込んできたテーブルには数万円といった、小学生に預けるには多すぎるお金。
その横には100と書かれたくしゃくしゃのテスト用紙。
それを拾い、ビリビリと粉々に破り捨てる。
『…んで、』
無残に破かれて細かくなった紙がハラハラと舞い落ちていく。
『なんでっ…!』
ねえ、どうしたら私のこと、見てくれるの?
これ以上、どうやって振り向かせればいいの?
なんで傍にいてくれないの?
胸がはち切れそうなぐらい痛い。
寂しいってずっと叫んでる。
____________心が泣いてる。