銀色の彼




私はこの女達に何回叩かれなくちゃいけないんだよ。


ジンジンと熱を持つ頰をさする。



「うっせえんだよ!」


「図星じゃん」


だから、叩いたんでしょ。



カア、と顔を真っ赤にさせる女達。



樹里と一緒にいられないのは私がいるからだなんて、お門違いにもほどがある。



それでも、私を罵倒する声が耳を貫く。



「なん、で、樹里君があんたみたいな女と一緒にいるの!」


それはぜひ私が聞きたい。


「こんなブスなんかと」


うん、間違ってはない。


「LUCEに取り入ろうなんて許さないから!」


昨日からLUCE、LUCEってうるさい。

取り入ろうとしてんのはあんた達じゃん。



「樹里君はみんなのものなんだよ!あんただけが特別なんかじゃねえんだよ!」


「何それ」


今まで黙って聞いていたけど、その言葉は聞き捨てならなかった。