蘭があんなこと言うから
「あんた、ちょっと面貸しな」
「やだ」
「いいから早く来いよ!」
女達に捕まっちゃったじゃん。
蘭と別れて廊下を歩いていたら、まさかの女達と出くわしちゃった感じで、腕を強く引っ張られる。
長い爪が肌に食い込んで痛い。
まさか蘭がかけた呪いとかじゃないよね。
本当に会う可能性あったな。
蘭はエスパーだったのか?
なんて、のんきに考えながら、女達にされるがまま連れて行かれる。
トイレに連れ込まれ、ドンっと床に投げ飛ばされた。
「いた…」
「しばらく樹里君来ないらしいからさあ、存分に労わってあげる」
起き上がろうとしたところをガッと頭を抑えられて動けない。
クスクスと笑う声がいくつも聞こえる、
「樹里がいたら何もできないくせに」
ボソリと呟いた言葉が地雷だったのか、次の瞬間には頭にあった手が退いて、パン!と頰を叩かれた。


![[特別版]最強姫〜蘭蝶と白虎に愛されて〜](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.797/img/book/genre1.png)