ゴソゴソと捨てられているごみの中を探る。
異臭を放つそこに手を突っ込むのは躊躇ったけど、一度手を入れれば一緒だ。
時間をかけてごみ捨て場にあるゴミのほとんどを探したけれど、なかなか見つからない。
ここじゃなかった?と思いながら、まだ手をつけていないゴミ袋を諦めずに探していると、
「ねーえ。なーにしてんの?」
「…っ!」
後ろから肩に手を置かれて、驚いて振り向くと、
「あ、ごめん。驚かせちゃった?」
ヘラア、と笑いながら私の肩から手を退けて、両手を上げる男がいた。
「誰?」
眉間に皺が寄る。
金色の髪、ヘラッと笑っている顔は整っていて、他の男子よりもYシャツのボタンを多く開けているそこから肌が露出していて、だらしない印象を受ける。
「そんな警戒しないでよー。俺、蘭(ラン)。ピッカピカの一年生」
「あ、そう」
「いやいや、何華麗にスルーしちゃってくれてんのよー。ねえ、真白ちゃん?」
無視してごみを漁っていた手が止まって、蘭という男を見る。


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