銀色の彼




消すことも面倒でそのまま席につく。


当たり前だけど、教科書はない。


どうやら今日も休みらしい樹里の教科書を借りようと思ったけれど、今日は授業を受けることもまともにできそうにない。


頭がボーッとして、しんどい。


もしかしたら私の教科書はもう捨てられてるかもしれない。それでも探すだけはしないと。お金かかってるし。



教室にいてもまたあの女達に絡まれるのは目に見えてるし、風邪気味だし今日は相手してたら面倒だ。


だったら、教科書を探す方を選択した方がいい。


そうと決めたらさっさと行こうと、さっき来たばかりの教室を出た。



そんな私に女達が何か文句を言ってたけど、いちいち気にしていたらきりがない。




「どこ行こうかな」


んー、と顎に手を添えながら廊下を歩く。


まずはごみ捨て場かな。