雨が降って落ちる。落ちる。落ちる。
まるで私の心まで落ちてしまいそうなぐらい、悲しく泣いていた。
雨に打たれるのも気にせず、公園のベンチで膝を抱える。
いつからここにいるのか、わからなくなってきた。
『あんたなんて、消えていなくなればいいのに!!』
頭の中で何度も何度もその言葉が反響する。
消えれたらどれだけ楽なんだろう。
私なんかが消えても誰も困らない。心配しない。
だって、私はいらない子だから。
ポタリ、濡れた髪から落ちた雫が頰を伝って滑り落ちた。
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