暗闇の中、月が白く輝く。 今日は満月だ。 真っ暗の中だからこそ、その存在が一段と引き立つ。 なんか…あの銀色の男みたいだ。 「……関係ないか」 ポツリと呟き、足をベンチに乗せ、体を丸める。 今日ももう少しだけ、ここにいよう……。 真っ暗闇、静寂、一人きりのこの時間が安心できて、 とても寂しい。 私の世界は変わらない。