銀色の彼




「やっぱりシロ連れて来てよかった。ありがとう」



結局うさぎをお買い上げした樹里は、可愛いピンク色のラッピングを抱えて満足そうにしていた。




「シロもこういうの好きなんだね」


「意外だったな」



ニヤニヤとこちらを見てくる2人。



思わずため息を吐く。


なんか、今さら弁解するのも面倒くさくなってきた。



「キモい」


「もー、だから、言葉遣い!」




2人を無視して窓の外を眺める。



繁華街は人で溢れかえっていて、カップルや家族連れ、友達同士でいる人もいれば、一人で歩いている人もいる。



中でも、母親と小学生ぐらいの女の子が手を繋いで歩いている後ろ姿に目がいった。



「……」



ポケットに入れたスマホをギュッと握る。






「シロ、家どこー?」



明るい樹里の声に、スマホを握っていた力が緩まった。



窓の外から樹里に視線を向ける。