銀色の彼




トップと樹里と岳さんはいつだって周りから注目されて。


血気盛んなってことは喧嘩してるってことだよね?



そんなチームをまとめるって。



想像しただけで……



「お腹いっぱい」


「へ?」


ポツリと零した言葉が聞こえたのか、突然どうした?と言いたそうな顔の2人。



「お昼休みから何も食べてないのにお腹いっぱい?」


「あー、気にしないで」



手を横に振って何でもないから、と返す。



「大体はわかったか?」


「まあ、大体は」



そ、と岳さんが笑った。



「これからも樹里のことよろしくしてやって」


「はあ……」


「え、何、シロのその反応。僕達、仲良しだよね?」


「……そうなんだ」


「嘘でしょ!?」



かなりショックだったのか、立てた膝に口元を隠していじけ出して、岳さんが私達のやり取りを見て大爆笑していた。