「LUCEは治安が悪くなる原因の奴等を掃除してるから、ここらの地区じゃ結構有名なわけ。
そのLUCEの奴等のほとんどがこの学校に通ってるから、この高校はLUCEの集まりだと言っても過言じゃねえんだ」
なるほど、この高校に入ってくる生徒はLUCE絡みの人が多くて、LUCEのことは知っていて当たり前なのか。
道理で、樹里に疑われたわけだ。
一人納得しながら、岳さんの話の続きを聞く。
「で、チームには勿論トップがいる。
そんで俺と樹里は格差的に考えるとトップの次にいるってわけ」
「え?」
「だから、トップと俺と樹里の顔と名前は必然的に多くの奴等に知られてる」
「ね?だから、この高校にいるのに俺らのこと知らないシロは珍しいんだよ」
そうだったのか、と2人の言葉に納得した。
樹里達に驚かれた理由も。
樹里への羨望や好奇の視線も。
樹里といる時の私への嫉妬に溢れた視線も。
全部、繋がった。


![[特別版]最強姫〜蘭蝶と白虎に愛されて〜](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.781/img/book/genre1.png)