銀色の彼





そんなこんなでいつの間にかこんな状況になっていた。



「シロはさー、なんでこんな高校に入学したの?」



クリームパンを頬張りながら、そのくりっとした瞳を向けられる。



……クリームパン持ってるなら、人の卵焼きを取るなよ。



心の中でそう思いながら、口を開く。



「別に……近かったから」


「んー、でも、ここって結構荒れてるじゃん?」



確かにこの前の入学式に加え、授業もまともに受けれる状態ではない。


それ以前に学校に来ても空席が多い。


そんな簡単にサボれるものなんだろうか。


単位とかどうなってるんだ。