銀色の彼




まさか本当に来ていたなんて思わなくて、今も罪悪感を感じる。


でも、やっぱり私は捻くれてるらしい。



「けど私、ずっと待ってたんだけど」


「あ?」


「あれから一回連絡入れたでしょ?その着信履歴見て、嘘ついたことでモヤモヤしてあれからずっと待ってた」


「お前…」


「でも、あんたは来ないし、電話もなかった」


初めてだ。無機質な物にあんなに振り回されたの。




「電話してくりゃいいじゃねえか」


「それはなんか癪だった」


呆れたようにため息を吐かれる。



「まさか、昨日も待ってたとか言わねーよな?」


「……」




返事をしない私に、銀色は髪から手を離して私の頭を撫でる。


きっと全部感じ取ったのだろう。