銀色の彼




組んでいた長い足を下ろし、ゆっくりと立ち上がる。



ジャリジャリとガラスの破片の上を何の躊躇いもなく歩きながら、こちらに近づいてくる。



その際、近くにいた男達に顎をクイと上げると、その男達は頭を下げて、私達の横を通り過ぎて出て行った。



無造作にセットされた銀色の髪が歩くたびに揺れ、鋭い瞳が真っ直ぐに私達を捉える。




ピタリ、私達の目の前に立った銀色の男はもう一度、




「その女どもに制裁を下す」




何の感情も持たずに恐ろしいことを告げた。




「何それ」



制裁って、あの女達に何をするの?


眉間に皺が寄る。




「そんなこと、する必要があるの?」


「ある」


「あんたには関係ないことでしょ」


「LUCEの樹里が関わってる時点でLUCEは動く」


「意味わかんない」