「…えっとね…
その人は私のことなんて、何とも思ってないくせに、私に優しいの。
普段は意地悪なくせにね。
負けず嫌いで、特に球技大会とかになると、すぐ燃えちゃうんだよね。
でも、一生懸命でかっこいいの…。
一緒にいて楽しいし、もっと一緒にいたいって思っちゃう…。
それからね…」
「あー、もーいいよ。
…美緒はそれだけそいつのことが好きなんだな…」
そうだよ…。
しかもその相手ってね、歩なんだよ?
私がなんでこんな奴のこと、好きになっちゃったのかなんて、わかんないけど、
だけど、いいところなんて次々出てきて、切りが無いの。
歩といると、いつも言い争いばっかりだけど、
なんだかんだ言って、それが楽しいの。
それは…相手が歩だから。
他の人と一緒にいても、
他の人と言い争いをしても、
歩には絶対叶わないの。

