当たり前のようにサラッと言うけど、私の気持ちがあるんだからね! クラスメイトの冷やかしの嵐。 「付き合わないから、絶対」 私は、皐月を睨みながらそう言うともっちが座っている席に移動した。 「おはよう、もっち!」 「朝から注目の的ね」 もっちは、読んでいた本に栞を挟みながらそう言った。 もっち……冷たくないですか? 親友のピンチだというのに。 「そろそろチャイムなるから、座っといた方が良いと思う」 うん、分かってるんだけどね……。 ギリギリまで、ここに居たいんだけど……。