『……永遠のことなんて、もう好きじゃない。』 〝嫌い〟と、言えなかった。 〝好きじゃない〟としか、言えなかった。 『お前っ……!いい加減素直になれよ。 いつまで逃げてんだよ』 完璧にキレた那月は、俺の胸ぐらをつかんで静かに怒りを露にしている。 『っ……、お前に何が分かるんだよ。 彼女が全部全部忘れてるんだぞ。また、最初から。 …永遠は俺を好きにならない運命なんだよ』 ……那月を好きになる運命。 結局、好きな女もとられてしまう。 『那月には敵わねぇんだよ』