「おい、行くぞ」 しばらくの間流れていた気まずい沈黙を破ったのは皐月。 皐月はそれだけ言うと、下駄箱の方へスタスタと歩いて行ってしまう。 ちょ……!待ってよ……! そう言いたいのを我慢して、皐月に小走りで着いていく。 「最初はどこの店?」 下駄箱で靴に履き替えると、クルリと顔だけを後ろに向けて聞いてくる皐月に「まずは100均かな?」とメモ欄を見て答える。 今日は食材というよりかは、衣装の布などといったものだからね。 「ふーん、分かった」