「永遠、おかえり。ちょっとこっち来て?」 ちょいちょいと手招きしながら呼んでくるお母さんのもとへ行く。 なんか今日のお母さんは、大人しいな……。柔らかいっていうか、優しいっていうか。 そんなお母さんの様子に疑問をもちながら、リビングに入ると、 「永遠ちゃん、久しぶり」 「……絵梨(えり)おばさん……」 「永遠ちゃん、可愛くなったね。大人びたっていうか。 あ……昔から可愛いかったけど」 ふふっ、と綺麗な声で笑うのは、皐月のお母さん。