鈍感さんに恋をした。



「まぁ、いつか莉愛にもわかるからさ!
ね、楓?」


「そうそう! 莉愛がんばっ」


麻琴と楓に肩をポンポンと叩かれ、ちょっと安心感を持った。


そんなこんなで昇降口に着くと、1年5組の下駄箱付近に誰か立っていた。


背の高い、見覚えがあるシルエット。


「……湯河原センパイ?」


そう呟くと、シルエットは振り返った。


「莉愛」


やっぱり、湯河原センパイだった。


いつも明るい雰囲気の湯河原センパイは、今はどことなく、気まずそうにあたしを見ていた。


「湯河原センパ…」


「莉愛、さっきはごめん!!」


え………?


「莉愛、さっき迷惑だったんだろ!?

俺自身が自己チューで、ムリヤリ頼み込んだから...ゴメン」