鈍感さんに恋をした。



たっちゃんは本当に優しかった。


色んな意味で、だけど。


今でも、鮮明にあの時の記憶が蘇っては消えて行く。


たっちゃんは、それだけ大切で、私の初恋の人だ。


簡単には諦められない。


……けれど、現実はそうも上手くはいかなかった。


たっちゃんとすれ違っても避けてしまうか、お互いよそよそしくなってしまうから、気まずい空気が流れるばかりだった。


でもこれじゃダメなのはわかってる。


…たっちゃんと和解しよう。


私がそう決意したのは、たっちゃんの文化祭実行委員の委員会の時間帯。


まだ教室に残っていた私は、たっちゃんの委員会が終わるまで待った。


そろそろ終わったかなと思う頃に、委員会をやっている教室に向かった。