鈍感さんに恋をした。



やっぱり、あの時拾ってくれたのは、今目の前にいる、湯河原センパイだった。


…それにしても、なんで湯河原センパイは、今あたしの隣にいるのかな。


「湯河原センパイ、あたしなんかといるより、他の人達といた方が、きっと楽しいですよ」


「やっぱ面白れぇ奴だな、お前」


クスクスと笑う湯河原センパイ。


恥ずかしくなって、あたしはポッと顔を赤らめた。


「ふはっ、可愛いね。
莉愛、だっけ?」


いきなり名前を呼ばれて、ドキッとする


「あれ、違う?」


「ぇ、ちち違わないですっ!」


動揺して、噛みまくったじゃん…。


「クスッ。ヤッバ、莉愛可愛過ぎ。
このまま食べちゃいたい」


「…え?」