【・着信5件
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液晶の表示は全部無視して、電話帳から夏見の番号を引っ張り出し、すぐに電話を掛けた。
ここまで夏見に会いたいと思ったのは、今日が初めてだ。
何回かのコール音の後、『もしもし?』と夏見の声がした。
「夏見っ、今…会えるか?」
『え…うん』
「んじゃ、今から夏見ん家行く」
『わかった、待ってる…』
俺はそれで電話を切り、夏見の待つ家へと、全速力で駆けた。
「はあぁ……」
ここまで走ったのも、今日が初めてだ。
……俺、夏見と、ちゃんと付き合えてんじゃん。
莉愛も、アイツと付き合ってる。
これで、いいんだ...
夏見家の玄関前に立ち、インターホンを押した。


