「で、でも、顔真っ赤だし……」
「いくら顔が真っ赤でも、熱の省じゃない時だってあるんだよっ」
楓がそう言った時、中村くんはそれに反応するかのように目を逸らした。
なんで、目を逸らしたの…?
「とにかく! 中村くんは、熱なんかないからね。
ほら、もう予鈴鳴るよ」
麻琴の言葉で、この休み時間と会話は終了した。
でも、あたしは、まだどことなくモヤモヤとしていた。
やっぱ、あたしって鈍感なのかな…。
疎いのかな…。
自分だけ意味を理解出来ていないような気がして、4人でいたのに、あたし1人だけ取り残された気がして。
なんだか、複雑な気持ちだった。
その後1日は、4人で話す機会はもう無かったけど、あたしはどことなく気まずかった。


