鈍感さんに恋をした。



「はは…… 莉愛が前からジャンケン弱いのは知ってたけど」


「まさかよりによって、こんな時に負けるなんてね~」


「勝つ時は勝つのにね」


ほ、ホントだよ。


どうでもいい時に限って、勝っちゃうんだから。


重要なやつには、なんで負けるの…


「まぁ、男子が中村くんだったから、ホントそこは良かったよ」


そう言ったあたしの言葉で、中村くんが振り返った。


「あは、そう言ってくれると、なんか照れるな」


頬を赤く染める中村くん。


「な、中村くん、どうしたの?
まさか、熱!?」


「えっ」


あたしが慌てて、赤い顔の中村くんの額に手を置くと、中村くんの顔が更にカアッと赤くなった。