私、桜宮花(さくらみやはな)は瀬戸川中学校の1年生。

その日は10月の半ば、その日も寒いなか駅伝の練習があった。

私、中学1年の桜宮花(さくらみやはな)は、その駅伝部の補助員としてタイム計測の係をしていたのだった。

なんで走らないかって?
それは、生まれつき体が弱くて、とくに長距離は喘息がひどいためできなかった。

タイム計測をしているなか

1番先頭を走るのは、
陸上部の未来のエース、2年の杉田京(すぎたけい)であった。
「きゃ~!!京先輩かっこいいー!」

「京先輩がんばってくださぁ~い!」

と黄色い声援がとんでいた。

杉田京というやつは