「みんな~連れてきたよ!」

一気に視線が私たちへと集中する。

痛い。痛い。

「よかった~。待ってたよ。」

「さあ!話し合い再開!」

待ってた?どういうこと?

「ねえ高橋くん...」

「一馬。」

「え?」

「俺のこと一馬って呼んで。」

「一...馬...//」

「なに?」

「なんでみんなあたしのこと待ってんの?」

「そりゃ、クラスメイトが居なかったら

話し合い進められねえだろ。」

「意味、、、わかんない。」

心のどこかに喜んでいる自分と悔しがってる自分がいる。

みんなに避けられてたのに、なんで今更待ってんのよ。



本当意味わかんない。


でもすぐに喜んでいた自分は追い出された。

悔しがってた自分は喜び始めた。


「一馬くん、なんであの子が居ないとダメなの?」

「なんでも。」

高橋君は今日も相手にされ、聞こえてくるのは私への悪口ばかり。

ほら、やっぱり誰も待ってる人なんて居ないんだよ。

少しだけ期待していた自分。やっぱり悔しかった。

こんなことで泣いてたまるかと思っていてもとめどなく涙は溢れるばかり。

ダメージが大きい。

私はすぐさま教室を飛び出して屋上へと向かった。




高橋君の声を背中に聞きながら。