あのとき、あの場所で






その日から俺は部活終わりにやって来る彼女と一緒にお菓子を作ることが日課になっていた



話すたびに彼女のことを知っていく



それがとても嬉しくて



もっと知りたくなって



そう思うごとに何故か彼女がいなくなってしまいそうな儚さを感じて



それでも俺達の仲は名前を呼びあうくらい近づいた



そんないつもと変わらない日が続いて、もう半年



今日はクッキーを作った



「ゆい、明日はどうする?」



これはいつも帰る前に話していること



明日は夏だしアイスとかもいいかな、なんて考えてた



でも、突然告げられたことは



俺には信じがたいことで



どうしていいかわからなくて



こんなにも当たり前の日が当たり前じゃなくなるんだと




俺は知った