あのとき、あの場所で




「よしっ、じゃあ、俺達で作ったケーキ食べようか」



「はいっ!楽しみです」




俺もいつもと違う試食会にわくわくしていた



ナイフで綺麗に切り分け、お皿にのせる



飲み物は紅茶を入れて



「...じゃあ、「頂きます」」



彼女はケーキを一口、口にいれた



「.......おいしい」



「本当?良かった...あまり人に食べさせたことがないからさ」



美味しいなら良かった



俺も一口食べてみた




「.......やっぱり誰かと一緒に食べるのは一味違うね、おいしい」



俺がケーキを頬張っているとき




彼女が俺をじっとみてきた




「どうしたの?」




「あの、本当にありがとうございます。誘ってくださって」




彼女は俺が好きなあの笑顔を向けてそう言ってくれた



「ははっ....どういたしまして。こっちも楽しかったし、食べてくれて良かったよ」



本当に良かった......出来たら



..........また



来てほしい........



そう思っていた



でも、そんなこと俺からは言えなくて



この時間が過ぎるのがとても悲しく感じた