「あー悪い。急ぎの用?」

私の背後から聞こえた声。この声は……

「副会長!?あ、いえ。急ぎって訳では……」

「なら、俺が先に会長のこと借りてもいい?」

はい!?嫌ですねぇ。ですが、そんな私の思いとは裏腹に、

「どうぞ!」

そんなぁ。私、彼のこと苦手なのに。