「……キミ、一体何者なの??」



真正面に座る
大会のスタッフが声をかける。



「アタシ…」



コウシの彼女って
言わないほうが良いよね…


迷惑かけちゃうし。



黙ったまま、
うつむくアタシに
スタッフたちも困っていた。



150㎝しかないチビのアタシが
格闘家にとび蹴りするなんて、
有り得ない話だもん(~_~)



―コンコン…



ノックされる音がして、
ゆっくりと扉が開いた。