「本当に効果を出したいならエロ本にしとけクソフェミニスト」


最低なライの言葉を結斗はさらりと流すと、彼は景とライの顔を交互に見て


「で.....どこまで知ってるのかな、君たちは」

と尋ねた


やっぱり.....結斗にはバレちゃうんだなぁ

一瞬、景はドキリとしたものの、なんだか納得してむしろ冷静になってライを見る

ライは席に座る結斗を見下すように見ると

「全部」

と簡潔に答えた


もちろん、『どこまで知ってるか』の内容は、ルークがMagicAssociationの構成員でうんたらかんたら.....の一連の話のことだ


なんで私たちが色々知ってるってバレたんだろう?と顔で語る景に

「さっきの朝食の景ちゃんは咲夜と俺が話してる時にすっごく挙動不審だったからね.....そうなんじゃないかと思ったよ」

「ひっ.....」

結斗は苦笑してそう言った


「そんな景ちゃんもすごく可愛かったけどね」

「このタコ。超絶バカ」

「.....申し訳ございません」


両サイドから褒めて貶された景は顔を覆って自分の不覚に落ち込む


ライは「まぁいい」と景の頭に手を乗せると

「どうせ詳しく聞きたかったからな」

と有無を言わせぬ口調で、そう結斗に言った