「え.....」
ルークは表情を変化させ、驚いたように景を見る
こんなことがあった以上、景に自分が日本の学校に来た目的を問われると思ったのだろう
予想に反したその言葉がルークをわずかに戸惑わせた
「私本当に何も知らないから、潮見君についてもルーク君についてもなんとも言えないし。それぞれの事情があるはずだから無理矢理知ろうとするのも違うかなって」
景がそう続けると、ルークが罪悪感を感じたのか眉間に皺をよせる
結斗がそんな彼を優しく見守っていた
「でも.....潮見君に拘束されたのは怖かったし、それは怒ってるけど」
景は背後の潮見に正直に不快感をあらわにそう伝える
潮見はただ、つまらなそうな顔で目線をチラリと景にやるだけだった
うわぁ.....なんかすっごく機嫌悪そう
これからクラスメートとしてやっていくにはちょっと重いなぁ.....



