「まぁね、二卵性だし」


これが初めての会話であることも特に機にする様子はなく、千加は肩をすくめてそう言う


ふーん、と笑顔で相槌をうつその男子生徒に、千冬は千加越しに声をかけた


「君、名前は?僕は以倉千冬。こっちは兄の千加」


「ボクは飴屋満宵。よろしくねっ、千冬、千加。後ろのお二人さんも」


そう言って、女の子のように可愛らしい男子生徒、飴屋満宵は後ろを振り返る


満宵と目を合わせたもう2人も、自分も自己紹介をしたほうが良いのかと、彼らの横にしゃがんだ



「俺は藤樫ルーク。ヨロシク」

「俺は喜多弥隼。よろしくな」


「うん、よろしくねっ」

「よろしくー」

「よろしくお願いします」


5人はそれぞれの顔を見渡して

挨拶を交わす



男子寮B、1年生は

寮に来て1日目にして


今後上手くやっていけるような


そんな気がしていた