「ははははっ.....そうだよ、分かってるじゃないか」


潮見の反応は、景が一番望んでいたものだった


予想が当たったみたい.....


景は何かを調査するために日本の学校へ来たと言っていたルークの顔を思い出しながら、一体彼は何者なのかと顔を曇らせた


それに潮見も

ルークの正体が何かは知らないが、そんな彼を崇拝するような彼の動向はかなり不気味だ


「それで、何で彼が男子寮Bにいるのかは教えてくれないの?」


潮見に話の本題はそこだと言わんばかりに問われ、景はごくりと眉唾を飲む


きっとこれに答えないと、自分は開放してもらえないだろう


それに知ったかぶりをしてしまった以上、ある程度話を合わせないといけなかった


「さあ.....知らない。きっと色々調査していることがあるんじゃない」


「本当に?それが本当だったら、半分がっかり。でももう半分は安堵だよ。やっぱり君や僕みたいな一般人が簡単に知り得る情報じゃなかったって分かったからね」


「ああそう」


景はそんな話に興味などないと適当な返事であしらうが、彼の好奇心はまだまだ満ち足りていないようだ


「大人じゃなくて、高校生である彼がそんなことをするあたり、何か意味があるのかな?それとも彼がこの歳にして相当なエリートなだけなのかな?」