クラスで自分たちと距離を取りたがった景
そんな彼女に、ライと結斗は
ここは寮じゃないと
クラスでの関係は友達だと
手を差し伸べた
これはその通りだ
同じ教室で授業をうけているのに友達であってはならないなんて、そんなはずない
けれど
恋人は?
これは________
「ライ」
考えているうちに、男子寮Bの近くまで歩いてきていたらしい
ライは丁度考えていた本人の声に顔を上げると、スニーカーの音を立て小走りで近寄ってくる彼女を硬い表情で見つめた
「ありがとうね、爽馬用に男子寮Aまで買いに行ってくれたって聞いたよ」
「あ、あぁ」
つる下げたレジ袋に視線を落としてから、再び顔を上げる
景の表情は穏やかで
色々なものを背負う、その身体が小さくて
「重そう」
「リュック?そんなことないよ。教科書でかさばってるけど、女子寮すぐだし」
余裕と笑うその頬に手を当てると、小さな身体はびくりと反応した
「ライ?」
「悪い、俺のわがままだって思って聞いて」
「え?」
驚いたように開かれた瞳に吸い込まれそうだと感じながら
ライは優しく微笑んだ
「景のこと、全部終わったら改めて自分の気持ち言って、恋人にしたいと思ってた」
「う、ん.....」
「けどやめた」



