生徒だけど寮母やります!2




「でも.....何で爽馬君が学校にいるのかとか、結斗君とはどうなったのかとか、そんな私たちには知り得ない情報を4組の笠上さんだけは知ってるんでしょうね」


「ちょっとぉー、わざわざテンション下がること言わないで?」


笑い合う声は高く、耳にキンと響く


冗談口調の彼女たちの言葉には、景に対する明らかな妬み嫉みが含まれていた



「いい身分だよね。いくら寮母の仕事が大変ったってさ、私も毎日あんなイケメンたちに囲まれて過ごせるなら、トイレ掃除だって何万回でもやるわ」


「あはははっ、絶対嘘ぉ!てか普通に近づいて仲良くなって彼女になる方が早い♡」


「どうする?んで実は笠上さんと付き合ってるから無理、とか言われたら」


「え?そんなん許さないでしょ」


「こーーーわっ!」


「私が許しても学年の女子が許さないからね」



ナイフのように尖った

心無い言葉



これが景が背負ってきた、いまも背負っているものなんだと唐突に理解した


もちろん分かってなかったわけではない


けれどかつての有姫のように、明らかな嫌悪を景に向ける人なんてごく稀で

自分に対していい顔を向けてくる女子たちの多くが、内側にこんなにも強烈な妬みや嫌悪を持っているのだとしたら



それが露わになった時



景はきっと

壊れてしまうのではないだろうか