生徒だけど寮母やります!2



_____思うんだけど、今の自分の居場所で、誰かが自分の事を理解してくれる事って、すごくラッキーで奇跡だと思うんだよね


当たり前じゃん、気付いたら近くに居た人が自分の事を理解してくれるなんて、そんな美味しい話無いさ


自分の事を理解して貰える人を探しに行こうと思うんだ


何もしてないくせに、誰も自分を理解してくれない......なんて言えないじゃない?




「俺とは違った。あの時の女が景の姉だと知って、本当に自分を理解する人を探して家を出たと知った時は驚いた。やり方バカだけど、あいつ口だけじゃなくて行動に移したんだってな。

あの時のあんたの言葉がなかったら俺は今ここにいない。魔妖高校には入らなかったし、景と、自分を理解してくれる奴らと出会うことはなかった。

あんたには感謝しても感謝しても感謝しても感謝しても、いくら感謝したってしきれない。たったあれだけの、ほんの数分の出来事だけど、笠上美音がいなかったら俺の人生今でもきっとゴミ同然だ」




表情を変えず、微動だにせずに聞いていたその白い頬に、つうと涙が伝った



美音は両手で顔を覆うと「あぁ」と声を漏らす



「覚えてるよ......君だったかぁ」

震えてか細い声が、ため息と共に溢れた




「覚えてんのかよ。早く言え、全部説明しちゃっただろ」


「良かったね.....頑張ったんじゃん、君。だから居場所を見つけることができたんだろうな」


「あんたの妹に救われた」


「うん.....景にとっても君たちが大切な居場所になってるんだって今日感じたさ。みんな、頑張ったんだね」