生徒だけど寮母やります!2

「え.....私を捕まえに来たんじゃないのか」

美音は驚いて顔を上げる


「あんた捕まえようとしたってどうせ逃げんだろ」


「じゃあ、君.....それを言うために?」



唖然とした表情で、ゾクリとするほど整った顔立ちの青年を見つめた


「あんたは覚えてないかもしれないけど、俺が中学二年生の時に魔妖高校であんたに声を掛けた」


「え?」


「庭でサボってたから。授業受けないならわざわざ学校にいないで帰れよって。そう言ったらあんた—」



_____あー、残念、君にはここでする昼寝の良さが分かんないかぁ


_____......全然分かんねぇわ


_____君まで......やっぱ、誰にも理解してもらえないなぁ......寂しいなぁ


_____......人に理解して貰うことなんて、求めた方が馬鹿だろ......



「俺は家の事情で、愛人から受け継いだと指を指される自分の能力が嫌いだった。だからそんな能力と向き合うために魔妖高校に入るなんて死んでも嫌だった。いつの間にか、魔妖高校自体が憎くて憎くて仕方なくなってた

だから、こんな学校に甘んじて入学したくせに、授業も受けず昼寝をしてるアホに嫌味を言ったんだ」



_____君も悩んでるねー、少年


_____は?お前に何が分かって


_____分からないさ君の事なんて。ここで寝ることの良さを君が理解出来ないように、こちらにだって、たった今出会った君の事を理解することはできない


_____......は?理解してもらおうとも思わねーわ


_____あは、つまんないねー。何言ってんの?理解してもらおうとも思ってないし、される努力もしてないのに、どうせ俺のこと分かんねーだろみたいなこと言って



「あんたの言ったことは、間違ってなかった。それに考え方は違っても、置かれてる状況に近さを感じた」