生徒だけど寮母やります!2






満宵は言った通り、その日のうちにみんなに病気を打ち明けたようだった

景が仕事をこなしている間に


みんなとてそれをなんと言うわけでもなく


話してくれてありがとう、と

自分達にできることは言ってねと


先輩も一年生も優しくしてくれたと満宵は言った



そんな嬉しい出来事を胸に夜10時頃、景が帰寮のためリビングを通ると


結斗が一人ノートパソコンの画面を真剣な顔つきで眺めているところだった



話しかけ辛い思うと同時、景はきっと敏感な結斗なら自分の気配に気づくだろつと思った


案の定、彼は振り返り景を見ると、真剣な表情とは打って変わって、先ほどとは全く違う柔らかい表情で微笑む



「景ちゃん、お疲れ様」


「ありがとう。結斗はまだお風呂に入ってないの?」



景は彼がまだ私服姿であることに若干驚きながらそう言うと、結斗は笑いながら頷いた


「咲夜がうるさかったよ。せっかく大浴場が解放されたのにパソコン見てんじゃねーって首にまとわりついて。やっぱ咲夜って俺のこと好きだよね?」