「じゃあ、あの、時間ないから脱ぐね」


咲夜は「うん.....」と頷いてみるが、景からは照れて出来なくなる前に脱いでしまえという感情が見え見えだ

へへへと笑ってからいそいそと服を脱ぎ始めるはじめる


「.....咲夜、目逸らしても意味ないからね。どうせ」

「うん、分かってる。分かってる」


やっぱりちょっと無理させてるなと思いながらも

まるで合法女子更衣室なその空間

体育で使うような女子更衣室はこんな感じなんだろうかなどというくだらないことを考えてしまった


彼女がTシャツを脱ぐのを、横目で見ながら思う


キュロットはベルトをしてたのかー

腰細ぇー

白ーい

いや、ヤバイよなぁ



脱いだTシャツを握り締め思いっきり顔を赤らめた景は、ブラジャーを覆うように手で胸元を隠し咲夜に向き直る


そして強がって言った


「よし、時間ないから気にしないで。早く.....巻いて」


巻いて

巻いて.....

巻いて..........



そう言ってソロソロと手を下ろす


一瞬だったが、はっきりと見た




やばい

思い切り見れた


ごめんみんな


これは禁忌だ

男としてやっちゃいけなかったな


でも

知りたいだろうから報告しとく


Cかな



咲夜は深呼吸し、一反木綿姿になる


そして景の脇下からヘソの下までにかけて、グルグルとサラシのように4周ほど巻きついた


布姿で話しかける

「どう?キツすぎない?」


すぐさまTシャツを着はじめた景は「ひゃっ」と声をあげる


「くすぐったい」

「ごめん」


咲夜が大人しく謝って、それ以降、無い口を閉ざすと景は申し訳なさそうに呟いた


「違うから、ただびっくりして。咲夜こそ居心地悪くない?」

「居心地!?」

「え!?」


つい素っ頓狂な声をあげた咲夜に、景は変なことでも言ったかとビクリと反応する

恐る恐るTシャツの上から咲夜をひと撫ですると、弱々しく返事が返ってきた


「居心地悪くないよ」


_____だっておっぱいの上だから


これは死んでも言うまい


「そっか、よかった」

「うん。じゃあ行こうか」


そう心に誓った咲夜だった