生徒だけど寮母やります!2














* * *



ライと爽馬がテレポートで飛んだ先



市河神社からそう遠く離れていない、閑静な住宅街


辺りはシンと静かで、遠くから聞こえる祭りの音が嫌にはっきりとしている



人々の談笑


祭囃子の音


蝉の声



ライは少しの衝撃とともに地上に降り立った後、膝に力が入らずぺたりと地面に手をついた


そしてそのまま、体が凍りついた





______嘘だ




頭は何も考えられなくなり、ゼンマイの止まった機械人形のように動きを止める


絶望と恐怖で体が震え出しそうになったその瞬間



肩に


爽馬の手が置かれた



「景は大丈夫」


そう言って



こいつ、頭がおかしくなったのか?


そう思ったのもつかの間



ライは爽馬を振り返り、その誠実な表情に息を飲む


「大丈夫.....って、なんで」


「全部、考えてた策だから」



彼のその言葉を聞いた瞬間


全身の力が抜けた




「じゃあ.....生きて.....」


どうやって転落したあの状況から死を回避したのかは分からない


けれど爽馬の言葉はきっと真実で、優しく心に溶けていった



「生きてる。絶対」